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『燃料装置』としての補足
少し前に、燃料タンクについてを『外装部品』として記事にしたことがあります。
不器用な文章ですが…
タンクを【単体】として見た場合は、ほぼすべてをこの記事で話せたと思います👇
CB400Four フューエルタンクの概要 →https://nc362204.com/cb400four-nc36-exterior-parts/cb400four-nc36-overview-of-fuel-tank/
これの補足として!
今回は、このフューエルタンクを『燃料装置』として、車両本体に取付けていく過程の順を追いながら、まだ話せていない事のいくつかを交えて考察していきます♪
これもまた、ある意味【基本中の基本】みたいで退屈な話しかもしれませんが…
いらっしゃいますよね?
こんな【話題】が好きな方✨
どうぞお付き合いくださいませ♪
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燃料タンクキャップ
まずはキャップについて簡単に♪
キーカバーを開けて、鍵を差し込んで右に回すとキャップが【OPEN】します。
閉める時はキャップを押し込んで【LOCK】にするワケですが、ガソリンの真上にあるだけにどうしてもその【一連の動き】がスムーズにいかなくなってきます。
キャップを開けた状態にして鍵を回してみると【動きの渋さ】を確認できますね。
動きが渋い可動部に、鍵を回しながら少しづつ潤滑剤を差してあげると、すぐスムーズに動くようになります。たまに差してあげれば、渋くなることもありません。
(※ラバー製部品への使用には注意が必要です)
日頃から心掛けたいですね✨
マウントラバーとタンクボルト
次はタンクの固定箇所について♪
燃料タンクは、マウントラバー2つと、タンクボルトの三点で固定されています。
三点の固定箇所は、タンクへの振動や衝撃を吸収するために全てがラバー製です。
これはタンクボルトに使うカラー👆
上の画像にあるパーツリストで見ると、見出番号【14】の部品が、それです。
このようにして、タンクボルトにトルクを掛けた時に【ラバー部品の全体に荷重を掛ける】ために使うものです。これがなければトルクを掛けることもできません。
タンクボルトに使うのは5mmの六角レンチ、規定トルクは【21N・m】です。
この中でも、マウントラバーが【割と傷みやすい部品】です。エンジンからの熱負荷や、雨天時の走行風による水分などに、直接さらされているからだと思います。
マウントラバーが劣化してひび割れたりしてくると、水平な状態でしっかりと支えられず、タンクが左右のどちらかに傾きます。これはとても【マズい状況】です!
見出番号【12】
部品番号【17611-286-000】
部品名【クッション、フューエルタンクフロント】
普段なかなか見ない部分ですが、劣化を感じたら早めに交換をしたい部品ですね!
純正部品の購入と言えば…
【PARTS ONLINE】さんがお勧めです✨
是非、参考にしてください👇
PARTS ONLINE →https://www.partsonline.jp/
ちょっとした【小道具】
さて、本体に取付けましょう♪
しかし、これが【重い】⚠
取外しや取付けをする場合は、なるべくならガソリンが少ない状態が無難ですね…
ナメてると【腰】やります💧
この重い燃料タンクを本体に取付けるには【5箇所の接続】をクリアしなければいけません。ただ本体側とタンク側とのスペースが狭くて、そのままでは無理です!
だからといって片手でタンクを持ち上げたまま、片手ですべてを接続するなんて…
ひとりでは《不可能》です💧
そこで登場するのが👆
ちょっとした【小道具】!
この【ラバーブロック】を使うことで、スマートなタンクの取付けができます✨
タンクをマウントラバーにしっかりと差し込んだ状態にして、タンクボルトの部分に【ラバーブロック】を敷いておけば、割と余裕があるスペースを確保できます♪
上の画像以上(55mm以上)にタンクを上げると、タンクがフレームのセンターに当たってマウントラバーから外れる理屈になるので十分注意してくださいね⚠
それと、もうひとつ⚠
【ラバー製だから滑りにくい】のですが、サイドスタンドで停車した状態だと、どうしてもタンクが左側に滑りやすくなります。バイクジャッキなどを使って、しっかりと【車体を垂直に保持した状態】を作ってから取り掛かるのがBESTです✨
センタースタンドの代わりとして、バイク整備に欠かせない「バイクジャッキ」!
詳しくは別の記事にまとめています♪
よろしければご覧ください👇
CB400Four × バイクジャッキ →https://nc362204.com/gallery-and-essay/cb400four-nc36-and-bike-jack/
車両本体との接続
【5箇所の接続】は以下の通り!
👆この画像にある…
負圧チューブ・フューエルチューブ・2Pカプラの3つを【接続A】、フューエルタンクドレンチューブ・フューエルタンクブリーザチューブの2つを【接続B】♪
撮影した画像の都合ですが、わかりやすいようにこのAとBに分けて解説します!
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【接続A】
画像中央の上に見えている、フューエルセンサユニットから伸びた配線が【2Pカプラ】、右下にあるのがフューエルコックです。このフューエルコックにある太い管に【フューエルチューブ】、細い管に【負圧チューブ】を接続していきます。
まずは【2Pカプラ】!
分かりにくいかもしれないけど良く見てください。画像真ん中の右斜め上ぐらいに、茶色いパーツがありますね。それが本体側にある2Pカプラの差込口です!
接続できましたね✨
この【2Pカプラ】というパーツはとても繊細な部品なので、接続する時よりも外す時に十分注意しないと、力加減を間違えて引きちぎってしまう危険があります!
次に【負圧チューブ】と
【フューエルチューブ】!
画像の真ん中あたりに、同じようなグレー色をした2本のチューブが見えますね。それの細い方が【負圧チューブ】、太い方が【フューエルチューブ】になります!
フューエルコックに【負圧チューブ】の接続完了、これはとても簡単なことです♪
問題は【フューエルチューブ】!
フューエルコックにフューエルチューブを接続しました。このチューブは、直接ガソリンを流すという【安全】に関してとても重要な部品なので、ちょっとやそっとのことでは簡単に抜けたり外れたりしないようなサイズ感で設定されてはいます。
…ここで注意⚠
画像には【撮影のミス】で付いていませんが、絶対にこれを使用してください!
【チューブクリップ】です✨
「どんなに小さな部品でも【意味がないもの】なんて一つもない」はずですね!
見出番号【22】
部品番号【90651-MK3-780】
部品名【クリップB12、5,チューブ】
バイクは《転倒》します⚠
あってはならない事ですが、転倒時等にフューエルチューブが外れて、何らかの拍子に引火爆発炎上なんて最悪の事態を予防する意味でも、必ず使用しましょう✨
【接続B】
フューエルタンクドレンチューブと、フューエルタンクブリーザチューブの接続!
これは、2本ともにチューブを差し込むだけの比較的に簡単なことではあります。
ただ『絶版部品』です💧
この《続き》は…
ドレンチューブの代用品や、細かい加工と接続・チューブの取り廻しなどについてを詳しくまとめた記事が別にありますので、そちらを参考にしてみてくださいね♪
こちらからどうぞ👇
CB400Four ドレンチューブの交換 →https://nc362204.com/cb400four-nc36-out-of-print-parts/cb400four-nc36-replacing-the-drain-tube/
車両本体との固定
車両本体との【5箇所の接続】は、ここまでの工程で全て完璧に終了しています♪
最後に【固定】しましょう!
敷いていたラバーブロックを外して、タンクがマウントラバーにきちんと差し込まれているか、再度確認します。良好なら、タンクボルトがすんなり入るはずです。
ボルト穴に工具を突っ込んで、タンクの位置を無理矢理に合わせるような荒業は…
フレームのねじ山を痛めます⚠
5mmの六角レンチを使って、規定トルクに締め付ければ【取付けの完了】です♪
お疲れ様でした (^.^)🍻
補足の《終わり》に
『燃料装置』として補足した今回の話題も、そろそろ《終わり》になりそうです。
《自己流》ではあるけれど…
完璧に整備をした『NC36』は、今日も勇ましい姿が健在のまますぐ隣にいます。
この『雄姿』を守り続けたい!
そんな《強い想い》を込めて♪
以上、ありがとうございました✨
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同じNC36を所有するものです。いつも大変参考にさせて頂いております。今まで気づかなかったのですが、燃料コックに2本のチューブがあるとのこと。
私が所有するNC36はレストア前提で購入したため基本の状態がわからない状態です。
いつも貴殿の情報をもとに、タンク右にはドレンチューブ、ブリーザーチューブ、中央に燃料センサー、左に燃料供給チューブ1本なのでタンク周りは完了と思っていました。ところが負圧チューブというものがあるとのこと。
おっしゃる通り必要の無いものは無いと思います。
そこでご質問ですが、燃料コックの負圧チューブはコックからどこに繋がっているものなのでしょうか?前々からガソリン臭が気になっていたのですが、これが原因なのではないかと思いました。よろしくご教示下さい。